研究科紹介

ホーム > 研究科紹介 > 資源循環学専攻 > 持続可能社会形成学講座 > 循環型社会計画学

循環型社会計画学分野 (Planning of Sound-Material Cycle Society)

教員

阿部先生 教 授 :阿部 宏史  Prof. ABE Hirofumi
E-mail:abe1@(@以下はcc.okayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野: 都市・地域計画学,環境計画学,交通計画学

主な研究テーマ

 本研究室では,持続可能な都市・地域社会を構築するための計画全般(都市・地域計画,交通計画,環境計画)に関するテーマを幅広く研究しています。

都市・地域における環境負荷の推計と持続可能社会構築に向けた課題分析

 都市や地域における経済活動と資源・エネルギー消費,二酸化炭素排出,廃棄物排出等の環境負荷発生との関連を定量的に分析し,環境負荷の小さい持続可能社会構築に向けた政策課題を分析する。具体的には,国全体あるいは全国各地域における財貨及びサービスの流れを総合的に把握できる産業連関表や人間活動により消費される資源量を分析・評価する指標であるエコロジカル・フットプリント等の手法を用いて,都市や地域における様々な活動が環境負荷の発生に及ぼす影響を実証的に分析するとともに,都市・地域計画や環境計画への応用について検討している。

img_theme01.jpg

人口減少過程で発生するスポンジ化現象の実態解明及び,コンパクトシティ化の検討

 多くの自治体では既に人口減少過程を迎えており,社会インフラの非効率化,コミュニティーの弱体化などの問題を引き起こしている。一方,それら人口減少過程を空間的な切り口から解明することは,これまでの成長過程とは異なる“人口減少下の都市・地域計画”を検討していく上での第一歩となる。本研究では,人口減少に伴うスポンジ化現象に着目し,新たな都市問題の早期発見及びその解決に向けた新たな都市・地域計画や土地利用計画について検討するとともに,コンパクトシティ化に向けた手法を検討します。

img_theme02.jpg

賑わい創出のための中心市街地の現状把握と課題検討

 モータリゼーションの進展やそれに伴う郊外化などによって,地方都市の多くの中心市街地は衰退の一途を辿っている。しかし,中心市街地はそれぞれの都市の顔であり,アイデンティティーを形成する一部である。また,既存ストックの有効活用やコンパクトシティの形成においても,中心市街地は重要な役割りを有している。本研究では,岡山市中心部を対象として,来街者アンケート調査や歩行量調査を実施することにより,中心市街地の現状把握や課題検討を進めている。

img_theme03.jpg

南海トラフ巨大地震を想定した津波非常襲地域の避難行動と意識

 「南海トラフ巨大地震」発生時には,津波“非常襲”地域においても甚大なる被害が想定されているにもかかわらず,それに対する居住者の意識は低く,防災対策や研究蓄積も十分ではない。また,津波“常襲”地域と“非常襲”地域とでは,想定される津波も過去の被災経験も全く異なるため,これまでの既存の研究蓄積がそのまま適用できるとは考えにくい。本研究では,津波“非常襲”地域である岡山市の居住者に焦点を当て,防災意識や備え状況,避難行動の調査・シミュレーション解析等を実施している。また、それら分析結果にもとづいて、津波からの避難対策に関する啓発活動も行っている。

img_theme04.jpg

最近の主な業績

  • 氏原岳人・阿部宏史・野中捷:住宅地の盛衰クラスターからみた都市スポンジ化の実態, 都市計画論文集, Vol.51 No.3 pp.466-473, 2016.
  • 水野彩加・氏原岳人・阿部宏史:わが国の空き家及び空き地対策の現状とコンパクトシティ政策との連携手法の提案, 都市計画論文集, Vol.51 No.3 pp.1101-1108, 2016.
  • 氏原岳人・阿部宏史・村田直輝・鷲尾直紘:地方都市における都市スポンジ化の実証的研究-建物開発・滅失・空き家状況の視点から-,土木学会論文集D3(土木計画学), Vol.72 No.1, 62-72, 2016.
  • 氏原岳人・阿部宏史・佐々木麻衣:津波に対する”備え”特性の類型化と避難行動への影響,都市計画論文集, Vol.49 No.1, pp.120-127,2014.
  • 氏原岳人・阿部宏史・入江恭平・有方聡:二極の特性の異なる商業エリアを有する中心市街地内の回遊行動の実態分析-岡山市の中心市街地を事例として-, 都市計画論文集, Vol.49 No.3, pp801-806,2014
  • T. Ujihara, H. Abe and H. Shitasaki:Spatiotemporal analysis of depopulation processes-How does an urban area become perforated?-, The 10th International Conference on Urban Planning and Environment, Symposium proceedings, pp.470-482, 2012.
  • 織田恭平・阿部宏史・氏原岳人:地域産業連関モデルによる農林漁業・食品工業部門のCO2排出構造分析と政策シミュレーション, 地域学研究, 第41巻, 第4号, pp.985-1001,2012.

修了生の進路

  • 進学
  • 公務員(国土交通省や岡山市などの地方自治体の土木職)
  • 企業(建設コンサルタント,電力及び道路・鉄道関連,ゼネコンなど)