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作物生産技術学分野 (Plant Production Science)

生産性の向上と環境保全を前提とした作物生産システムの技術的基礎と応用

教員

Kuniyuki SAITOH 教授: 齊藤 邦行 Prof. Dr. Kuniyuki SAITOH
E-mail: ksaitoh@(@以下はcc.okayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野:作物学,作物生態生理学
作物の生産性向上に関わる生理生態学的諸特性の解明

主な研究テーマ

 圃場に生育するイネやムギ,ダイズ等を対象として,播種から収穫に至る生育プロセスを追跡し,農業の最終目標である収量・品質の向上に関わる生理生態学的諸特性を解明することを目標としています.ダイズでは花器脱落機構の解明や耐倒伏性の向上を目的とした研究,イネでは低投入・持続型栽培技術の開発を目指して有機栽培の継続試験や無肥料栽培試験を行っています.地球温暖化研究では,長さ30mの温度勾配型ビニールハウスを水田と畑地にそれぞれ設置し,高温が作物の生理機能,バイオマス生産に及ぼす影響を検討しています.

ダイズ収量成立における花房次位の意義

 ダイズにおける花器の挙動を克明に追跡調査することによってダイズの収量成立過程の解明を目指しています.また,ダイズの倒伏に関与する茎と根系の物理的特性の計測を通じて,耐倒伏性の向上を目指しています.

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東南アジアにおける天水田稲作

 タイ・ラオスの天水田稲作村において安定的稲作技術を確立するための現地調査を行っています.

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水稲の有機栽培に関する生態学的研究

 有機物を12年間継続して施用している水田において, 無農薬・減農薬・有農薬区を設けて水稲の栽培試験を行っています。雑草・病害虫の発生, 並びに水中, 土壌中動物相, 微生物相を調査し, 水田生態系の構造と機能を明らかにしています.

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多収性水稲品種における理想的草型の設計

 多収性水稲品種の個体群光合成速度のモデルシミュレーションを行って,多収性に関わる生理生態的特性を明らかにし,水稲の理想的草型を設計しています.

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作物の物質生産過程の解明

 作物の光合成能力の律速要因を葉内のガス拡散過程から解明しています.成長効率(純生産/総生産)の作物間差,品種間差を測定することを通じて,乾物生産に及ぼす暗呼吸の影響を定量的に解析し,暗呼吸の制御による生産性向上の可能性を検討しています.

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作物の窒素利用効率の向上

 低投入持続的農業を推進するためには,少施肥でも多収な品種特性が望まれます. これまで80品種を無施肥条件で栽培して,吸収窒素あたり収量で表される窒素利用効率に大きな品種間差異があり,窒素利用効率が高いほど収量も高いことを明らかにしました.窒素利用効率の向上要因を解析しています.

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地球温暖化が作物生産におよぼす影響の解析

 地球温暖化に伴い,平均気温は急速に増加し,高温による障害が問題となっています.水稲・ダイズ・コムギを温度傾斜型チェンバー(TGC)で実際に栽培し,気温上昇が作物の生産性に及ぼす影響を評価することを目的とした研究を行っています.

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インドネシアにおけるデンプン作物サゴヤシの分布と生産生態に関する調査

 インドネシアにおけるデンプン作物サゴヤシの分布と生態に関する調査研究を行っています.パプア州(イリアンジャヤ)において,サゴヤシ1本から乾燥デンプン835kgの収量(推定)が得られました.現在得られている科学的データでは,最高収量を記録しています.

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研究業績リスト

  • Thuy, T.R., and Saitoh, K. : Effect of shading on dry-matter production, yield and grain appearance quality of Vietnamese rice cultivars (Oryza sativa L.) in the paddy field, Sci. Rep. Fac. Agr. Okayama Univ., 105, 13-20, (2017).
  • 個体群の構造と機能,齊藤邦行,平沢正・大杉立編著, 「作物生産生理学の基礎」(査読無),農文協.43-59, 2016.
  • 鉄コーティング種子を用いた湛水直播栽培における飼料用水稲品種の適応性,出江嘉朗・齊藤 邦行,岡山大学農学部センター報告,38,9-16, (2016).
  • ダイズ品種の収量ポテンシャル向上に向けた生理生態的特性の解析, 齊藤邦行, 第9回ダイズ研究会, 福山, (招待講演), 3月10日, (2016).
  • Saitoh, K. : Production Ecological Studies on the Relationships between Differentiation, Flowering, Pod set of Floral Organ, and Seed Yield in Soybean, Spring Meeting of Korean Society of Crop Science, Jeollabuk, Korea. (招待講演), May 28, (2015).
  • Saitoh, K. : Production Ecological Studies on the Relationships between Differentiation, Flowering, Pod set of Floral Organ, and Seed Yield in Soybean, Annual Meeting of Crop Science Society of China, Halbin China. (招待講演), Aug. 29, (2015).
  • Nguyen, Q.C., Hoang, T.H., Trinh, T.S. and Saitoh, K. : Cultivar ifferences in nitrogen use efficiency of field grown rice plant at different levels of nitrogen fertilizer. Cultivar differences in nitrogen use efficiency of field grown rice plant at different levels of nitrogen fertilizer, J. Jpn. Soc. Agr. Tech. Mgm., 21(4), 113-124, (2015).
  • Yabe, A., Nguyen, Q.C., Trinh, T.S. and Saitoh, K. : Effects of different types of fertilizers and methods on dry matter production, yield and nitrogen use efficiency of rice cultivars under field condition. Sci. Rep. Fac. Agr. Okayama Univ., 104, 13-21. (2015).
  • お米はこうして作られる,日本の米づくり今昔,齊藤邦行,夏原由博編,「にぎやかな田んぼ」,京都通信社.22-27,48-57,(2015).
  • 遮光・高温の玄米への影響と粒厚選別・光選別による外観品質向上, 齊藤邦行,「最新農業技術 作物 第8巻」,農文協.111-124,(2015).

卒業生・修了生進路

  • 大学院進学
  • 国家・地方公務員(行政職,研究職,農業改良普及員),高校教員
  • 食品メーカー,システムエンジニア,JA職員,農業自営,農業法人社員など

収穫祭ポスター

作物生産技術学ユニットポスター2013年