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センター長挨拶

 高度経済成長に支えられた20 世紀は、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会でした。その結果、環境破壊、資源枯渇、さらには地球温暖化に代表される地球規模の環境問題が深刻化しました。そして現在では、資源や環境を大切にした「循環型社会」への転換が叫ばれています。循環型社会とは、あらゆる分野に環境保全への対応が組み込まれ、資源がムダなく活用され、環境保全の制度やルールが市場に組み込まれた社会といえます。
 岡山大学が2003 年度~ 2007 年度に実施した文部科学省21 世紀COE プログラム「循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント」では、「計画ツール開発」、「安全保障システム開発」、「3R 技術と適正処理処分技術の開発と集積」の3つの視点から、循環型社会形成に向けた戦略的廃棄物マネジメントに関する国際水準の研究・教育拠点を構築しました。
 廃棄物マネジメント研究センターは、2005 年4 月に21 世紀COE プログラムの推進を目的として設置され、その後は廃棄物マネジメント学分野における新たな研究開発の推進、国内外の廃棄物管理・環境技術評価の専門家の養成及び産学官との地域連携による技術協力や情報の提供などに取り組んできました。また、当センターでは、学内廃棄物教育、地域循環3R 研究、アジア廃棄物研究を3 本柱として、循環型社会を支える廃棄物マネジメントのあり方についても総合的に考究しています。さらに、環境科学技術シンポジウムを開催して国際的な情報交換を進めています。加えて、2011 年3 月11 日に起こった東日本大震災における未曾有の国家的被害により、災害廃棄物対策の重要性が認識されており、今後起こりうる大災害時への対応にも積極的に取り組もうとしております。
 岡山大学は、“ 高度な知の創成と的確な知の継承” を理念として掲げ、「自然と人間の共生」に関わる、環境、エネルギー、食料、経済、保健、安全、教育等々の困難な諸課題に対し、既存の知的体系を発展させた新たな発想の展開により問題解決に当たるという、人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築を大学の目的としています。廃棄物マネジメント研究センターは、循環型社会形成への貢献を通じて、本学の目的達成に主導的役割を果たしていく所存です。
 今後とも皆様方のご支援を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

廃棄物マネジメント研究センター長
神崎 浩