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副センター長挨拶

 今はどの家庭もごみを分別して出していますが、20 年以上前にはごみを分けるという習慣はありませんでした。日本では平成12年ごろから循環型社会形成を基本コンセプトに3R の取り組みが進み、平成16 年には小泉首相の「3R イニシアティブ」の提唱によって世界に3R が紹介されました。現在、多くの国が抱える廃棄物の問題を3R の推進によって解決しようとする動きがあります。しかし各国は、それぞれの経済・社会事情に合わせて今の廃棄物マネジメントを構築してきたのであり、それを十分把握した上で3R の対策を講じなければなりません。廃棄物マネジメント研究センターでは、アジアや太平洋諸国が抱える廃棄物の問題について、問題が起こった背景を調査し、廃棄物マネジメントをその国の条件に適した形へと改善するための研究を行っています。そして、世界の廃棄物マネジメントを知ることによって、日本の廃棄物マネジメントをより良い形へ変えてゆく提案を行います。

廃棄物マネジメント研究センター 副センター長
藤原 健史