廃棄物マネジメントというのは、基本的には廃棄物の回収、再生、焼却等の中間処理、最終処分までを含み、これをWaste Life Cycleと呼びますが、これの管理を意味します。さらにさかのぼって環境デザインや、再生品の活用といった動脈と静脈の結合したトータル管理の視点から舵取りをしていかなければなりません。戦略というのは、エネルギー資源効率、環境効率、経済効率を考慮して望ましい廃棄物マネジメントをするという意味です。廃棄後の廃棄物マネジメントによって、エネルギー資源の消費の抑制、環境負荷を最小限にする社会を、効率よく達成する循環型社会の構築が求められています。
戦略的に廃棄物マネジメントを行うための研究としては,廃棄物マネジメント方式の評価選定手法として有力な廃棄物ライフサイクルアセスメント手法(Waste Life Cycle Assessment:WLCA)や,それに必要な廃棄物の有害性評価,再生品の安全性評価手法の開発とリサイクル等資源保全技術,環境負荷削減技術および廃棄物処理技術の開発を行います。具体的には,廃棄物マネジメントの 1.計画ツールの開発, 2.安全保障システムの開発,3.減量,再使用,再生利用の3R技術と適正処理処分技術を開発集積,4.戦略的マネジメントに係わる人材の養成を行い,日本のみならず,アジア,環太平洋地域の廃棄物マネジメントに関する研究教育拠点とします。