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環境生命科学研究科概要
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終了したプロジェクト

作物開花制御学 (Control of Flowering)

園芸作物の花成制御と養水分管理の最適化に関する研究

教員

Yuichi YOSHIDA 教授: 吉田 裕一 Prof. Dr. Yuichi YOSHIDA
E-mail: yyoshida@(@以下はcc.okayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野:蔬菜園芸学
イチゴ,トマトを中心とした園芸作物の生育特性の解明と施設生産システム開発
Tanjuro GOTO 教授: 後藤 丹十郎 Prof. Dr. Tanjuro GOTO
E-mail: tangoto@(@以下はcc.okayama-u.ac.jp を付けてください。)
専門分野:花卉園芸学
花卉類の栄養吸収特性の解明と根域制限条件下での花卉類の生育と根の生理的・形態的研究

主な研究テーマ

 私たちは園芸作物の生理学的反応の解明を基本に据えて,野菜・花卉の開花調節技術と栽培技術の確立に取り組んでいます.また,これからの農業は,「植物・人・環境のすべてに優しくなければならない」という理念に基づいて,イチゴ,バラ,花壇苗などの成長,環境条件と養水分吸収の相互関係を解析し,科学的根拠に基づいた合理的で簡便な栽培環境制御と養水分管理技術の普及を目指して日々の研究を行っています.

らくちんシステム(ピートバッグによるイチゴの高設栽培)

 イチゴは草丈が低く,腰を屈めて行う収穫・管理作業の負荷が大きいため,規模拡大や生産性向上を進めることが難しい作物でした.私たちが研究成果を集約して開発し,栽培マニュアルを確立した‘らくちんシステム’は日本で初めて低コストと高い生産性を実現させた栽培システムです.現在は,このシステムでの栽培を前提として花芽分化や果実発育などイチゴの生理・生態学的研究とともにこのシステムの改良に取り組んでいます.


’らくちんシステム’によるイチゴ栽培用ビニルハウス「のぞみファーム」
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根域制限による高糖度トマト果実生産

 トマト果実の糖濃度は水ストレスによって上昇することから,近年,高付加価値化を目的として,潅水制限や隔離ベッドによる根域制限栽培など様々な試みがなされています.極端な根域制限条件下であっても,イチゴで実用化した日射比例給液制御システムを用いて高頻度で培養液を供給することによって根域制限によって生じる過剰の水ストレスを回避するとともに適度な水ストレス状態を維持することが可能なります.このことを利用して,簡便な栽培管理が可能な高糖度トマトの養液栽培システムの開発を行っています.


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環境に優しいバラの閉鎖型土耕ベンチ栽培を用いた切り花生産

 現在,バラ栽培では使用済みのロックウールの処理や養液のたれ流しによる環境汚染が大きな問題になっています.そのため,環境にやさしく高品質のバラ栽培ができる新しい栽培方法が求められています.そのような背景から私たちの研究室では,人為的に養水分管理が可能であり,養液の外環境への流出を防ぐことができる閉鎖型土耕ベンチ栽培を開発しました.研究室ではさらに簡易で利用しやすい管理法を開発しています.

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固化培地を用いたセル苗生産と花壇苗生産

 特殊な繊維で培地を固めた固化培地というものがあります.セル苗生産において,この固化培地を用いると移植時の断根による植え傷みの解消や土崩れが起こらないため,定植時の作業効率が著しくアップします.花壇苗生産の現場では,ポリポットの廃棄処分が環境問題になりつつあります.そのため,ポリポットを必要としない固化培地を用いればポリポットの廃棄処分問題を解消できると考えられます.また, 固化培地はどんな形にも自由に成型できます。この培地を用いれば壁やビルの屋上,屋根など様々な条件下で草花をそだてることが可能となります.この新しいアイデアで作られた固化培地の実用性について検討しています.

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研究業績リスト

・Yoshida, Y. and Tamura, H.:Variation in concentration and composition of anthocyanins among strawberry cultivars. J. Japan. Soc. Hort. Sci.,74,36-41(2005)
・吉田裕一・宮田英幸・後藤丹十郎:培養液中のNaCl濃度がピートバッグ栽培イチゴの生育,収量と品質に及ぼす影響.園芸学研究,2,171-174 (2003)
・Yoshida, Y., Koyama, N. and Tamura, H.:Color and anthocyanin composition of strawberry fruit: Changes during fruit development and differences among cultivars, with special reference to the occurrence of pelargonidin 3-malonyl-glucoside. J. Japan. Soc. Hort. Sci.71,355-361(2002)
・Goto, T., Kawajiri K., Kageyama Y., and Konishi K.:Flowering of Zantedeshia rehmannii Engl. as affected by combination of tuber storage temperature and duration. Acta Horticulture ,639 , 273-277(2005).
・後藤丹十郎・藤井一徳・元岡茂治・小西国義:熱融着性ポリエステル繊維固化培地を利用したシュッコンカスミソウセル成型苗の移植期拡大.園芸学研究,4,17-20(2005).

卒業生・修了生進路

・大学院進学(岡山大学, 淡路景観学校)
・公務員(国家公務員, 岡山県庁, 大分県庁など)
・種苗メーカー(白山貿易, キリンビール, サントリー, サカタのタネなど), 食品メーカー(ブンセン, 光栄堂など)
・JA, 高校教員(普通科, 農業科)

収穫祭ポスター

作物開花制御学ユニットポスター2013年